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Harmonization of energy efficiency standards for air-conditioners and refrigerators in South East Asia

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+ Official Report at UNEP website

 

15 November 2010

家庭用エアコンや冷蔵庫のエネルギー消費効率について定めた基準は、ASEAN各国間で一律ではない。こうした基準は購買意思を左右する重要な指針であり、各国の二酸化炭素排出量やエネルギー安全保障にも関わってくる。スパイア・リサーチ・アンド・コンサルティングは、国際銅協会(ICA)の委託によりASEANのエネルギー基準統一化を推進するリサーチプロジェクトを実施した。調査結果は、国連開発計画(UNDP)から公表されている。

リサーチは、家庭用電力の多くを消費するエアコンと冷蔵庫に対象を絞り、東南アジアにおけるエネルギー消費効率基準の全体的な動向と各国比較を行った。ASEAN域内での基準統一化に対する現地の反応・意見と、統一を促進・阻害するさまざまな要因を明らかにすることが目的である。このリサーチから明らかになった主なポイントは次の通り。

潜在的省エネ効果

ASEAN各国間で基準が統一されれば、期待される潜在的省エネ効果は大きい。削減が見込める消費電力は13.9テラワット時、二酸化炭素排出量は896万5千トンと試算されている。

異なる受容度のレベル

統一による大きなメリットが見込めるにもかかわらず、ASEAN各国間でエネルギー消費効率基準の統一に向けた具体的動きはまだ始まっていない。エネルギー消費効率への意識、基準の有無、基準に従うことができる社会体制といった条件は、ASEAN各国ごとに異なっている。しかも、測定の方法や表示に関する基準が国ごとにまちまちで、これが統一をさらに困難なものにしている。

基準の統一に対する国内の理解が、シンガポール、マレーシア、ブルネイといった国々では進んでいる一方、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナムでは中程度、カンボジア、ラオス、ミャンマーでは立ち遅れているという違いも明らかになった。

基準統一のメリットとデメリット

基準統一によって実現が期待されるメリットには、次のようなものがある。

各国間の取引増大と市場アクセスの拡大による貿易・経済の効率化
ASEAN地域への信頼増加と外国企業から見たASEAN市場の魅力増大
ASEAN向け製品の規格統一によるスケールメリット

 

一方、基準統一で考えられる潜在的デメリットには、次のようなものがある。

ASEAN地域に輸出できる製品の選択肢が限られることによるメーカーの損失(スタイル重視でエネルギー効率が低い製品が販売できなくなるなど)
低価格帯製品(エネルギー効率が低いものがある)の市場からの駆逐
提言

現在のASEAN地域における基準統一化は、主に家電製品の安全性に関するものに絞られている。エネルギー消費効率に関する基準統一の動きも、こうした先行する統一化の実績を踏まえて行うことが望ましい。

調査の結果、エアコンについてはASEAN諸国の半数以上がすでにISO 5151を導入していることから、基準の統一化は比較的容易であると考えられ、まずはエアコン業界に的を絞って統一化に向けた取り組みを開始することが合理的といえる。

多くの加盟国からは、基準の導入に際して試験機関を増やす必要性も指摘されており、この問題にはASEANレベルでの検討が必要となると思われる。

すべてのステークホルダーの協力を得て基準統一化のためのプロセスに参加を促すことは容易ではないが、前述のように大規模な省エネ効果・二酸化炭素排出削減効果が予想されていることから、実現に向かって行動する意義は十分にあるといえるだろう。

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